
おじいちゃんの写真

父方のおばあちゃんが、おじいちゃんの写真を見せてくれました。
おじいちゃんは父が子どもの頃に亡くなっているので、当然私は会った事がありません。
いつも仏壇に線香を上げるときに飾ってある写真を見るだけでした。
初めておじいちゃんが若い頃の写真を見せてもらいました。
呉服屋さんの旦那さん。
なんだか番頭さんみたいです(笑)。
「おばあちゃん、おじいちゃんは歌舞伎役者さんみたいやねえ。」
そういうと、祖母はとっても嬉しそうでした。

数枚ある写真はどれも、伯父や伯母にその面影を遺して亡くなった、若い祖父がいました。
DNAってすごいですねえ・・・。
目だったり、耳だったり、指だったり、あごだったり、
いろんなところに、その人の面影を映してて、その血を自分も受け継いでいて・・
「私はおじいちゃんに似てるところあるかなあ?」
自分に残る祖父の面影をどこかに探すような気持ちで写真を見てました。

この写真は、おじいちゃんが出征するときの写真。
戦争から生きて帰ってきてくれて本当に嬉しいなって思いました。
送り出すときの家族の気持ちはどんなだったんだろうって。
私の父は、呉服屋の息子です。
私が小さい頃、お店を手伝う父が反物をくるくると巻いていく姿を見るのが好きで、
大きくなったら「呉服屋さん」か「お花やさん」になるのが私の夢だったことがあります。
くるくるがやりたかったんですよね。
えへへ。
子どもの頃は、私は父が着付けてくれて、隣で妹には母が着付けてくれてました。
並んでお着物を着せてもらうのが好きだったなあ。
今は「着物を着たい」というと、
前の日に着物、帯、長襦袢、小物などなどを出して吊ってくれるのは父です。
一昨日は娘3人分の着物を出して用意しててくれました。

そんな父も着物を着て、お庭で一緒に撮った写真です。
二人とも笑いすぎ〜くらいめっちゃ笑ってますが(ちなみに妹が笑わせながら撮ってくれてます)。
父にも祖父の面影がのこっているのかな。
